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君に恋した冬

第3章 さよなら




何か良からぬ事を言われるという予想は
いくら控えめな由梨でも
容易に想像がついた


しかし嘘をつこうにも
カラオケボックスからは相当
離れた所まで来てしまっていた



『えっと…』



答えられずに、どうにか逃げ切る道は無いか

普段使わない危機的状況を感知する脳みそを
フル回転で稼働させるが
焦れば焦るほど頭は真っ白になっていく


「じゃあさ、俺らと遊ぼーよ。

そしたら許してあげるからさ」



3人の男がニタニタと笑う




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