さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
クラスメートもまた自分と似たようなものだったのかもしれない。幼いときから抑えつけられ、親の期待に応えるべく、ひたすら勉強、勉強だ。そんな中で、大人しくて目立たない光樹は格好の苛め対象になった。
無視どころじゃない、苛めはそれは凄まじい陰湿なものだった。毎朝、靴箱に置いてあるはずの上靴はなくなっているは、教室で自分の席に座ろうとしたら、椅子を後ろに引かれて見事にこけ、大笑いされるは。
無視どころじゃない、苛めはそれは凄まじい陰湿なものだった。毎朝、靴箱に置いてあるはずの上靴はなくなっているは、教室で自分の席に座ろうとしたら、椅子を後ろに引かれて見事にこけ、大笑いされるは。