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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

 何と待ち受けていたのは三年生を中心とする名うての不良ばかりだった。もちろん、二年、一年も混じってはいるものの、中心は三年生だ。光樹は彼らに近くのトイレに連れ込まれた。
―ズボンを降ろせよ。
 到底従えない屈辱的な命令だったけれど、これにも従った。今でこそ信じられないくらい身長も伸びて身体も逞しくなったが、十五歳の光樹はまだ成長まっただ中で、身長は百五十五センチ、体重は四十二キロ、まるで女の子のように華奢な外見だった。

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