テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「それは、どういう意味だ? その言葉を聞いて、俺はまだ沙絢に必要とされていると自惚れて良いのか」
「一つだけ教えて欲しいの。ホテルで私が光樹さんに訊いたことを憶えてる?」
 あのときの話はもう口に出すどころか思い出したくもないけれど、これは避けては通れない問題だと判っている。これからの自分たち二人のためにも。
「ホテルで?」
 光樹が眼をまたたかせた。沙絢は、あの質問を繰り返した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ