さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~
今日の沙絢を見ている中に、光樹は十七日前、初めて出逢った夜の彼女を思い出していた。
俺が〝なあ、そろそろ訊いて良いか?〝と言ったら、彼女は〝なあに?〟とあどけない表情で見上げてきた。
あの一瞬、光樹はまさに恋に落ちたのだ。十七歳という大人の女と少女のあわいにいる、揺れる年頃の女の子独特の魅力とでもいえば良いんだろうか。光樹を見つめてきた沙絢の幼い表情があまりにも可愛すぎて、この子をずっと守ってやりたいと強く思った。
俺が〝なあ、そろそろ訊いて良いか?〝と言ったら、彼女は〝なあに?〟とあどけない表情で見上げてきた。
あの一瞬、光樹はまさに恋に落ちたのだ。十七歳という大人の女と少女のあわいにいる、揺れる年頃の女の子独特の魅力とでもいえば良いんだろうか。光樹を見つめてきた沙絢の幼い表情があまりにも可愛すぎて、この子をずっと守ってやりたいと強く思った。