テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

「これでいかがでしょうか?」
 わざと慇懃に言ってやると、光樹は微笑んだ。
「ありがとう、とても素敵だ」
 これを持って、とっとと彼女のところにでも行きな。今、自分はきっと嫉妬に染まったとても怖い顔をしているに違いないと思いながらも、どうしても表情が固まるのは止められない。
「彼女が歓ぶよ」
「そうだと良いですね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ