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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

 それが今から三ヶ月前、九月の初旬のことだった。学校に行かなくなった沙絢は父の死後、一ヶ月ほどは貯金を切り崩して生活していた。父は長い間、建設会社に勤務しており、現場主任をしていた。高卒で大学は出てないけど、自学で様々な資格を取るような努力家だった。

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