あなたと過ごすChristmas【sho.sakurai】
第1章 先輩…
付き合ってから翔先輩と帰るようになった。
いつも他愛のない話をしている。
でも一つだけ言えないことがあった。
それは「クリスマスを一緒に過ごしたい」ただそれを言うだけなのに言えない…
でも今日は決めた。絶対この事を言うって。
翔「佳奈?今日は俺、用事があるから家まで送っていくこと出来ないけどいい?」
私は無言で頷いた。
翔「じゃあ気をつけろよ!」
翔先輩が帰ろうとしていた。
このままで終わってはいけない…
佳「先輩…!クリスマスの日って…空いてますか?」
翔「うん。空いてっけど。」
佳「その日、絶対の絶対に開けといて下さい。」
翔「おっけー。ってヤバ!俺行くわ。じゃあ」
言えた…言えたよ
私は嬉しくてたまらなかった。
初めて過ごすクリスマス。翔先輩と過ごせるなんて思ってもいなかったら嬉しい。
私はルンルンで帰っていくのだった。