紫響繚乱
第207章 3月27日
今日の仕事、終了ぉぉお❤
卒業式が終わると、次は入学式。
マツエクでビシッと決めて行かれるママさんで繁盛繁盛♪キャハッ
途中、打合せへGO。
席に座った瞬間
「お!香水、変えた?」
って聞いて来たオーナーの嗅覚がスゲーとまず感心。
こういう小さな気付きをサラリと言って見せたりするから、女性ファンのお客さんが多いのか?!
なんて思いつつ…。
紫響はこういう手の人はちょっぴり苦手なので、内心「ケッ」なんて毒吐きつつ、顔は常に笑顔。
本題に入るまで1時間弱。
紅茶飲みながら、1時間弱。
何杯飲んだんだろう……。
「相変わらず可愛いね~」
の、アホみたいな見えっ見えのお世辞から始まり
オ「花見やろうか!」
紫「あ、もう桜見たんで」
オ「今度飲みに行こうか?」
紫「あ、お酒呑めないんで」
オ「ぶっちゃけ俺みたいな男、好きっしょ♪」
紫「で、土曜の件なんですけど…………」
紫響の仕事の話と全く関係ない話。
もうね、何だよお前!!
って言いそうになるのをグッと堪えなきゃいけないって辛いね。
どんだけ客から人気があってもね~。
その自信はナシでしょー!!
でも、実際お店は繁盛。人気も上々。
主婦の❤は鷲掴み。
そりゃ、自信も湧くか。
でも。
やっぱり、嫌いな人種で苦手な人種。