紫響繚乱
第105章 飛躍
今日の飲み会。
紫響は良く知らないけど向こうは凄く紫響を知ってるという女の子が1人来てて。
その女性の彼氏も何故か参加。
紫響は人見知りなので、どうもって一言しか話してないんだけれど。
その彼氏君、見た目はイケメンの爽やか男子。
顔はカッコいい部類なんだろうけれど
「ねぇー、ちょいアレ持って来てや」
「ちょいちょい!こっちこっち!」
って店員さんを呼ぶ姿にゲンナリ。
あまり、そういう人が好きじゃない紫響。
しかも、持って来て貰っておきながら当たり前の顔して御礼を言わないの。
そりゃ、持ってくるのも店員の仕事だと思えば当たり前なのかもだけれど
それでも
「ありがとう」って自然とポンと言葉が出る人がやっぱりいいな。
と、アイス食べながらしみじみ。
どんな些細な事でも
「ありがとう」って言える人って
何にも勝るなって改めて思っちゃた。