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残業・メモ子

第28章 嘘舌

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メモ子さん。こんにちは



伊藤さんの噂…メモ子さんの耳にはいったんですね…


と、言うか…喧嘩の現場に…居たんですね…


偶然でも…二人の関係を知っているメモ子さんで…よかったと思ったのは…俺だけですかね…




欲望の代償…ってやつですかね…


忠告しておいて…



「合コン、頑張って」って…



メモ子さんの意地悪




でも…チクって刺さるそんな文字も…何故か…愛おしく思えてしまいます。



俺は、自分に自信がない…だから…ホントの自分を隠して生きてきた…


でも…メモ子さんには…隠さなくていい……そう思ったら…楽になったよ。



楽になったら……不全も…良くなってきた――――…


メモ子さんの存在と…メモ帳は…俺を生き返らせてくれた…




メモ子さんを…この腕で…抱きしめたいよ…





影男







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