残業・メモ子
第30章 迷思
『…食欲…無いんです…』
今は…ホントに食べたくなかった…
「…何か…あったんですか?大丈夫ですか?」
石割は、私の様子を見て…少し慌てた…
『……いや…やっぱり…何か胃に入れます…』
私は、通り過ぎた入口に向かってUターンした…
石割の…心配した顔…何だか…
気が引けた――――――…
「今日は、お客様少なくて…暇してたんですよ!
いらっしゃいませ」
石割は、ニコニコしながらドアを開けてくれていた
『…ありがとう。』
「////暇…でしたから…」
照れたような…笑顔…
石割は…心配する顔より…
この…笑顔が……いい…