テキストサイズ

残業・メモ子

第38章 溝女


『………冷た…』


私は…今更ながら…後悔していた…


少量とは言え…頭から水をかけられたのだ…冷たい!



「え?…!」

「……はぁ?何で出てくるんだよ?」


『だっ…誰よ!!!』


大島は、ただただ驚き…

藤原は、呆れていて…


伊藤は怒りが収まらず…睨んで来る…




私は…多分酔っているんだ…だから…


こんな事が出来るんだ……




『……さっきから…ブスがギャーギャーうるさい!
ミジンコ並のプライド傷つけられたからって…

世界遺産並の美形に…水かけるとか……
頭悪すぎて…文句言いに来たら……これよ……』



私は……濡れた髪をかきあげ…伊藤を見下す…



伊藤は…私を見て…後ずさりした…



よっぽど…迫力があったのだろう…



「大丈夫ですか?これ…」

横から、橘さんが店員からタオルを受け取り渡してくれた…



私は…ニコリと微笑み受け取る…



「てって事で…解散!」


藤原は、席を立ち私の腕を掴む!

更に、私のかばんとコートを抱えると…


店員に合コンの料金と私の席のワイン代を支払い店を出た!!!



橘さんと、大島も!!!つられて店を出る!!!



…伊藤は……席に座り……放心状態………






後は――――――知らない…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ