残業・メモ子
第48章 白紙
…落ち込み…
便座に座りながら……ポケットの中のメモ帳を取り出した……
カサ…ペラ…――――――…
ページを開き……
昼間の、山本と竹山のページを開く…
そこには……
何も書かれては…いなかった…
大島の隣で……メモ帳とペンは取り出しものの―――…
書けなかった―――――…
大島が…隣にいて…
一緒に目撃していて―――…
肩が触れて……大島の体温を感じて――――――…
メモに集中できなかった…
それに―――――――…
メモ中……私は――――…
どんな顔をしているのか…物凄く……気になってしまい…
書けなかった―――――…
白紙の…ページ…
辛うじて…一番上に…日付と時間…場所…名前……は書いていたが―――――…
他は…真っ白…
黒い…点…が…真ん中にあったが……
ペンが一定時…そこに止まった―――――後だった…