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残業・メモ子

第48章 白紙



手を入れて……ポケットから


メモ帳に触れたモノを取り出す―――――――…











『――――――…飴…』






大島が…別れ際に……




「…貰い物で悪いけど…
デザートに―――――…」



と…私の手の平に…乗せてくれた……飴…










『……貰い物って…言わなきゃ…いいのに…』






私は……その飴を握り締めた…








風邪気味の時……貰ったな…








……大丈夫…


いい思い出は…流してない…






飴を…胸に寄せると…




大島の笑顔が……




大島の…真面目な顔が…



ふわっと……浮かぶ…








……大丈夫…




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