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残業・メモ子

第59章 静隣

『…藤原さんは……
優しいのか……意地悪なのか……

解りません――――――…』




藤原を見ると……怒ったような…困ったような……



私には理解不能な表情をした…









「……芽依子は解んなくていいんだよ……」




『…はぁ?』



意味が…解らない…



解らない事だらけで―――…




不安になった…




そして…


何故か……藤原に…もう一度触れれば…


何かが解るかもしれないと…



藤原に……手が伸びた――――――…







「あっ!!!藤原?芽依子は!?」



半分開いていたドアから…


大島が現れた!!!







「お〜早いな!
ここだ……姫様がお待ちかねだぞ」





私の…



伸ばした手は――――






藤原には届かなかった……





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