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残業・メモ子

第67章 蛞蝓

『…筧さん…母は?』



筧は…ドアに鍵をかけると…ニヤニヤしながら…私を見る……



「…せ…先生は……お仕事中……

芽依子お嬢様は……ここで先生と…何をお話するの〜〜ん?」




『…なんで……それを…?』




筧は、スーツのポケットから…スマホを取り出し……


指で…画面を操作する……





プルル〜…プルル〜……




私のスマホが震える………


私は…恐る恐るスマホを取り出し……



受信したメールを見る……







母からの…メール――――…



《芽依子…ママは…僕だよ…》











『!!!』




母だと思い…やり取りしていたのは―――――――…




目の前の…気持ち悪く笑っている…




筧だった――――――…





私は……スマホの持つ手がけ…震えていた…




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