残業・メモ子
第10章 毒針
ファミレスで…スープを頼み…夕飯とした…
「お待たせしました……あ……大丈夫でしたか?風邪?」
石割が、スープを運んできた…
『…あ…おかげさまで…大分よくなりました。
薬…どうも…これ、新しいの買ってきたので…』
私は、飲んでしまった風邪の変わりに、新しく買い…帰すことにした…
「あっえ?わざわざ!?
…よかったのに……」
石割は、頭をポリポリとかいた…
「……あ…まっ…俺の薬が役に立ったなら、よかった」
石割はニコニコ笑い…奥に戻って行った
私はダテ眼鏡を外し…
メモ帳を開く―――――…
そこには…影男の字……
私は…字の上に指を置き…
『………私を知っても…
“力になりたい”って…言える?』
つぶやく――――――…