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残業・メモ子

第12章 沈黙

この時間帯に…


会議があったのは知っていた…



秘書課の小野寺さんが…今日はやけに色っぽく感じかたら……



会議の終わる頃を見計らって…



開閉式の壁で仕切られる…隣の小会議室に潜んでいたのだった……



…私の勘は…当たった……


やっと…本調子になってきた私の勘は…恐ろしく冴え渡る…



隣の小会議室では…


カサカサ、ガザガサと…後片付けをし…


見なりを整え…


別々に会議室を出ていく二人…




私は…薄い壁にもたれ掛かり…ため息をついた…



緊張感から解放され――――…




「…あの色気は…このためか…」



私は…メモ帳を閉じ…



しばらく会議室に…




うずくまる――――――…


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