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あれは開園時に立てられた銅製の模型で、とても高級な物だ。
教師の中では、他の物を置けば良いじゃないかという意見もあった。
それはもっともだった。
だが、園長がそれを許可しなかった。
元々は、園長の提案で作られた物であり、園長がお金を出したのだ。
だが、意見を分裂させて迷っていても仕方ないので、子供たちに多数決をとってもらうことにした。
もし、模型は渡さないというのなら、力付くでもパスワードを探すか、廃校にするつもりだ。
結局は、あの模型は渡すということになったが、その代わりあとで仕返しするという条件付きになった。
それは、健太が提案した条件だった。
健太は、モルモットが好きだったから実物でも模型でもかわいがっていた。
今の健太の目は、怒りに燃えていた。