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近くて甘い

第6章 今日のお茶汲みは

窓から入る太陽の光を浴びて、茶色い髪がさらに茶色く見える。


立派な椅子に長い足を組んで顎をさすりながら、ううん…と唸り書類に目を通す姿は、絵になりすぎて、思わず写メを撮りたくなった。



「あっあのっ!お茶をおもっ、ちしますたぁ!」



咬み咬みな加奈子のセリフを聞いて、光瑠は眉をひそめながら、あぁと返事をした。



きゃあっ!
目があっちゃったっ!!



咬んだことは全く気にせず加奈子ははしゃぐ。


光瑠は置かれたお茶を掴んでそれをゆっくりと飲もうとした。

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