無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

サキちゃんを抱いているせいか、光瑠さんが近付いてこないのがおもしろい。


私は手を伸ばして光瑠さんの手を取った。



「光瑠さんも、中入りましょ？」



私の誘いに光瑠さんは目を見開いて喉を動かした。



「俺は猫が嫌いだと言ってるだろ！」



光瑠さんが語気を強めると、サキちゃんが話の内容が分かったようにウゥッと唸って光瑠さんを威嚇するような目で見た。



「っ…」



動揺して身を引かせる光瑠さんを見て私はサキちゃんの頭を撫でて落ち着かせる。



「大丈夫、かわいいですよ？」


「一体どこがっ！」



あんまり必死な様子なので私は困りながら光瑠さんを見つめる。