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近くて甘い

第7章 水平リーべ

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ゆっくりとユキちゃんに手を伸ばしている光瑠さんを私は目を見開いて見つめた。


嫌いって言ってた癖に、だんだんと表情も優しくなってきて、ユキちゃんの頭を撫でる光瑠さん。



「すごい…成長しましたね」


「なっ…!!だからガキ扱いするなっ!」



突然怒鳴り出してしまった光瑠さんにユキちゃんが毛を逆立てたのを見て、光瑠さんは手を引いた。



「あぁ…もう…」



私はクスクス笑いながら、ユキちゃんを引き取って光瑠さんの隣に座った。


安心したユキちゃんはしっぽをクルンと動かして私の腕の中で目を閉じようとしている。


横からユキちゃんを覗き込む光瑠さんは、私からユキちゃんを取り上げられたからか、少しだけ不服そうだ。


腕にユキちゃんの温かみを感じて、私もだんだんと心地よくなってきた。


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