テキストサイズ

近くて甘い

第11章 愛の鎖

やっぱりこんな状態で勉強なんて無理っ…!!


抗議しようと書く手を止めたら、光瑠さんは逆の手でさわさわと内腿を撫でてきた。


「……手を休めるな」

「あ…」


洩れてしまう声が悔しい…

書く字がもうミミズが這ったような字で全く読めない。


焦らすような手付きに神経がそちらに集中してしまう。


「っ…むりっ…です…」


首筋と胸と内腿に光瑠さんの意地悪な熱が加わる。


決定的な刺激はなくて、ただただ身体が疼いて苦しい…


「何が無理なんだ…」


意地悪な囁きにさえも身体が跳ねて、どうしようもない…


「こっ、こんな風に…されっ…たら…っ、集中なんかっ…」

「………集中してちゃんと理解すれば他の男に聞く必要なんかないはずだ」

「えっ…?」

「……で?その“吉岡くん”とやらの教え方はどうだった、分かりやすかったか…?」


っ……!!
やっぱりっ…さっきのこと怒ってたんだ…っ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ