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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「今日はどうされますか?」

古畑は主人を見上げて尋ねた。



「仕事に行く!!」


「おや、今日はお休みなのでは…」


「うるさいっ!
誰もいないのにじっとしていられるかっ!」


光瑠はそう言うと、自室に消えていった。



誰もいないのに…



その表現に古畑はふっと一人で笑った。



真希がいないのに…


の間違いだろう。


そんなことを思いながら、幸せな朝を古畑は喜んでいた。

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