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顔を見たらやられる。


分かっているから絶対に見下ろすことはしない。


身体の至るところに使用人たちの冷たい視線を感じるが、光瑠はそんな事にひるまず何がなんでも真希に謝らせようとしていた。


「はっ！だんまりを決め込むつもりかっ！」


「…っ……」


「黙っていれば俺が謝るとでも思っているのか」


「…ぅ…っ…」


「俺は絶対に謝らないと言ってるだろうがっ。どう考えて悪いのはお前の──」


「うっ…うぅっ…」


………っ！？


聞こえてきた泣き声に光瑠は目を大きく見開くと組んでいた手をほどいて、慌ててしゃがみ込んだ。


「おっ、おいっ…泣くほどのことじゃないだろっ…」


「うっ…だってっ…だってっ…」


顔を手で覆いまるで子どものように泣きじゃくる真希に、光瑠は慌てふためく。


「っ…すまんっ。全部俺が悪かった…っ。だから泣くなっ…！」