近くて甘い
第25章 選択の代償
………しばらくして真希は泣き止むと、
しゃっくりをしながらキスされたこと以外の出来事を話し終えた。
そしてうつ向きながら、にじんだ涙を手の甲で拭った。
「……なるほど」
呆れたように呟いた光瑠はソファーの肘掛けに頬杖をついて溜め息をついた。
「だから言っただろうが…」
「……ごめ…ヒックッ…んな──」
「っ!?別に責めた訳じゃないっ…だからもう泣くなっ…」
再び声を上げて泣きそうになる真希の肩を掴んで顔を覗き込む。
「でもっ…やっぱり光瑠さんの言う通りだったからっ…ヒックッ…私が余計な事したせいでっ…要さんも…ヒックッ…加奈子さんも傷付けちゃってっ…」
「泣いたって何も変わらんだろが…」
気弱な真希に保護者のような感情が湧く。
本当に…
こんなに小さな身体からどうしてこんなにたくさんの涙が出るのか不思議だ…
しゃっくりをしながらキスされたこと以外の出来事を話し終えた。
そしてうつ向きながら、にじんだ涙を手の甲で拭った。
「……なるほど」
呆れたように呟いた光瑠はソファーの肘掛けに頬杖をついて溜め息をついた。
「だから言っただろうが…」
「……ごめ…ヒックッ…んな──」
「っ!?別に責めた訳じゃないっ…だからもう泣くなっ…」
再び声を上げて泣きそうになる真希の肩を掴んで顔を覗き込む。
「でもっ…やっぱり光瑠さんの言う通りだったからっ…ヒックッ…私が余計な事したせいでっ…要さんも…ヒックッ…加奈子さんも傷付けちゃってっ…」
「泣いたって何も変わらんだろが…」
気弱な真希に保護者のような感情が湧く。
本当に…
こんなに小さな身体からどうしてこんなにたくさんの涙が出るのか不思議だ…