テキストサイズ

近くて甘い

第31章 if...


「お前が気に入った。
だから、お前を買ってやろう。


"三千万"で」




胸が…痛い……


一瞬きらめいた気持ちが…


すぐに奈落の底に落ちる────



有川様は、
どうしてそんな事を言うんだろう…



私だって…あなたと同じ、人間なのに──…




「お断りしますっ!」




自分の声の反響が、身体に響いた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ