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近くて甘い

第31章 if...

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夢は…まだ終わらない…




ふっと場面が変わっていても、何の違和感も感じずに私はまた、要さんの隣にいた。






要さんと再会してしばらく経った…


私は、有川様に何の返事もしないままradiceをやめた。


有川様のことは、乱暴にキスされた事や、契約のことなど、あまり要さんに言いたいことではなかったので、説明することはしなかった。



お母さんのことも、隼人のことも、要さんが援助してくれて、生活は一安心…。



私の高校のことも、要さんはお願いしていないのにも関わらず、手配してくれていた。




こんなにもお世話になっていいのだろうか…



親切すぎるその施しに、どうも気が引けてしまう。



傍にいてくれればそれでいいだなんて…本当にそんなのでいいのだろうか…



要さんはたまにうちに来て、隼人と遊んだり、お母さんの様子を見に来てくれたりするだけで、本当に特別なことを要求してくることはなかった。


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