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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

「あっ…すみませんっ…」



ドアを押さえていただけのに、遠慮しながら、何度も頭を下げる愛花を見て、浩平は微かに笑った。



広めのテーブルに
男と女で向かい合うようにして座る。


梨子と亮は正面で向かい合う。


真希は愛花を梨子の隣に座らせると一番外側に座った。


浩平は真希と向かい合うと、照れてしまって、すぐさま運ばれたメニューで顔を覆った。



「あれー、浩平ここ来たら絶対豚カツ定食にまぐろ丼なのに、今日は変える訳ー?」



っ…うっせぇなぁっ…



からかってきた亮に浩平は鋭い視線を向けていた。

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