近くて甘い
第39章 言葉と想いと…
しばらくして、
冷たいシャワーを浴びたからか、少しだけ気持ちが落ち着いていた私たちは、身体にタオルを巻いて、まったりした時間をシャワールームで過ごしていた。
「……そう言えば、前にもこうやってシャワールームに入りましたよね」
「ん…?そうだったか?」
向かい合ったまま優しい手付きで光瑠さんが私の髪を洗う。
私は泡が目に入りそうでギュッと強く目を瞑っていた。
「……覚えてないんですか?私、あの時光瑠さんにプロポーズされたんです…」
あの日…
要さんに再会して、事故で目が見えなくなったことや、光瑠さんの秘書だったことを知って私は動揺してた…
「……忘れた」
そっか…
そんなものなのだろうか…
「突然、服を着たまま光瑠さんに抱えられて…」
「…………」
私は今でも覚えてる…
────────洗ってやる…
彼はそう言って、私と同じく服を着たままシャワーを身体に浴びていた。
やっと優しくなったと思ったのに、その日はとても強引だったっけなぁ…
「一人で洗えますって言ってるのに、全然やめてくれなくて…」
「あれはお前が悪かった」
え…?
わしゃわしゃと、光瑠さんの洗う手付きが少し強くなる。
冷たいシャワーを浴びたからか、少しだけ気持ちが落ち着いていた私たちは、身体にタオルを巻いて、まったりした時間をシャワールームで過ごしていた。
「……そう言えば、前にもこうやってシャワールームに入りましたよね」
「ん…?そうだったか?」
向かい合ったまま優しい手付きで光瑠さんが私の髪を洗う。
私は泡が目に入りそうでギュッと強く目を瞑っていた。
「……覚えてないんですか?私、あの時光瑠さんにプロポーズされたんです…」
あの日…
要さんに再会して、事故で目が見えなくなったことや、光瑠さんの秘書だったことを知って私は動揺してた…
「……忘れた」
そっか…
そんなものなのだろうか…
「突然、服を着たまま光瑠さんに抱えられて…」
「…………」
私は今でも覚えてる…
────────洗ってやる…
彼はそう言って、私と同じく服を着たままシャワーを身体に浴びていた。
やっと優しくなったと思ったのに、その日はとても強引だったっけなぁ…
「一人で洗えますって言ってるのに、全然やめてくれなくて…」
「あれはお前が悪かった」
え…?
わしゃわしゃと、光瑠さんの洗う手付きが少し強くなる。