近くて甘い
第40章 Tout Hotelでお食事を
予想外の醤油の香り…
遠くで電話している光瑠さんを眺めたあと、私は隣にいる酒田さんを見た。
「とても、日本食が揃っているんですね…」
海外に行ったことがないからどれほどのものか分からないけど、パリだと言うことを忘れてしまうような光景。
しかもどれもしっかりとした日本食で、とてもおいしい…。
「あぁ、Tout Hotelですからね」
「え…?トォ…??」
何て言ったんだろうっ…
訳が分からないことを酒田に目で伝えたら、えっ?っと言った顔をしたあとで酒田さんは笑った。
「西園寺 礼二さんを覚えていらっしゃいますか?」
西園寺 礼二(さいおんじ れいじ)……
忘れるはずもない…。
少し癖のかかった茶色い髪に、まるでビー玉のようだった綺麗な目…
陶磁人形のような礼二さんに何も言えずに固まっていたら、突然彼は大きな口で笑っていて、よく分からないことを叫んでいた───(姉妹サイト「この前、近くて遠くて、人を拾いました!?」参照です♪)
遠くで電話している光瑠さんを眺めたあと、私は隣にいる酒田さんを見た。
「とても、日本食が揃っているんですね…」
海外に行ったことがないからどれほどのものか分からないけど、パリだと言うことを忘れてしまうような光景。
しかもどれもしっかりとした日本食で、とてもおいしい…。
「あぁ、Tout Hotelですからね」
「え…?トォ…??」
何て言ったんだろうっ…
訳が分からないことを酒田に目で伝えたら、えっ?っと言った顔をしたあとで酒田さんは笑った。
「西園寺 礼二さんを覚えていらっしゃいますか?」
西園寺 礼二(さいおんじ れいじ)……
忘れるはずもない…。
少し癖のかかった茶色い髪に、まるでビー玉のようだった綺麗な目…
陶磁人形のような礼二さんに何も言えずに固まっていたら、突然彼は大きな口で笑っていて、よく分からないことを叫んでいた───(姉妹サイト「この前、近くて遠くて、人を拾いました!?」参照です♪)