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近くて甘い

第44章 White Prince and Black Prince

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照りつける太陽が



白いスーツを一際輝かせる。




「ここか…」




黄色い声援を浴びながら、サングラスを外した光瑠は、校舎を眺めた。




「結構たくさんの人が来ているんですね…」




光瑠の後ろで要が髪をかきあげる。





「随分騒がしいな…」



「ですね…」



「あなた方のせいですよっ!!!」




酒田は、呑気にそんな会話をする二人にすかさず突っ込んだ。




────────今日は真希の学校に行くから予定を変更しろ。



今朝、突然そう言われてもはや抵抗する事なく、酒田はここまで来た。



はぁっ…と溜め息をつくことすらも、もう飽きてしまった…

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