近くて甘い
第46章 お仕置きの時間っ!?
「聞こえなかった…もう一度言え」
「っ…もう許して下さいっ…」
夜の有川邸。
当然のごとくクラス優勝を果たし、最後の文化祭は無事に幕と閉じたはずなのにも関わらず、未だにメイド服を着ている学生が一人…
「この俺が、執事をやったんだぞ…ちょっとやそっとで許されると思うな…」
片眉を上げた光瑠は、少しだけ楽しそうな顔をしてメイド服を着る真希に手を伸ばす。
「……わっ、私のご主人様はっ…」
「聞こえない」
「っ…私のご主人様は光瑠さんですっ…」
俯きながら、真希はしきりにスカートの裾を下へ下へと引っ張る。
「……それで…?」
「それでって何ですかっ…?」