無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

真希は顔を赤らめると、光瑠の胸に身体をうずめた。


っ…!?
何故答えないっ…！



「っ…早く俺だと言えっ…！！」



動揺し、不安に駈られてしまう心…



「……分かりません…」



真希の言葉に光瑠は目を見開き、肩を掴み真希に迫った。



「…っ！！それはどういう意味だっ…！！お前まさかまだ関根のことをっ…」


「光瑠さんしか……知らないから…比べようにも……比べられません…」


「……は？」


「……光瑠さん……勘違いしてます。」



真希は恥ずかしさから再び光瑠の胸に身体をうずめる。



「…どういうことだ……」



力の抜けた光瑠の言葉。



「……要さんとは…そういうことはありませんでした。」


「────…」


「私は…光瑠さんしか…知りません…」



光瑠は訳が分からないまま真希を抱き締める。



「それは本当か…
俺を喜ばせようとしてついている…嘘か…」



まだ信じない光瑠に真希はため息をついて顔を上げた。



「もうっ…本当ですってばっ！恥ずかしいから早くこの話は終わりに…んんっ」



強引に塞がれた唇から吐息が洩れる…