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◆真希◆──────…


確かに礼二さんは、かなり変わった人だった。


見た目は本当に素敵だけど、言っていることの３割も理解できなかったように思う。


しかも過去が見えるとか言ってなかった…??



「………訳が分からんくせに出来ないことがなくて本当に腹の立つやつだ…行動も奇怪極まりない。
あいつが結婚出来たのは奇跡だ。」



あぁ…そう言えば、クネクネしながら光瑠さんと要さんを眺めていたかわいらしい人が傍にいた。



「彼女も…まきっておっしゃるんですね。」


「……いや、多分違うと思うぞ。」



光瑠さんは眉を上げながらそう言った。



「しかも、あれでいて二児の父親だ。子どももたまったもんじゃないだろうな」


「そんなっ、失礼ですよ…」



確かに彼が父親って、ちょっと想像出来ないけど…奥さんがいるから大丈夫…なんじゃないかな…？



「失礼っ!?!? 馬鹿な事を言うな!! 俺は昔あいつに振り回されて手首を脱臼してるんだぞ！何をしても失礼になることは一生ないっ！」



え…？
脱臼…？



「振り回されてって…本当に振り回されたんですか？」



意味が分からなくて見上げると光瑠さんは不機嫌そうにそうだ！と言った。