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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?

第4章 主催者

で、うちのレイさんはというと……



「ハハハハハハっっ!
愚かだっ!!!だが見応えがあるっ!よしよしいけぇー!酒村っ!」



童顔フェスティバル会場でヤジ飛ばしてるわ…


てか酒村って、一体どっち応援してんのよっ…!



「あの…麗子さん…ご結婚と代表着任おめでとうございます…」



今さらな挨拶をして紛らそうとすると、ツンとしながら麗子さんが私を見た。



「ありがとっ…!」



本当、嫌になるほどツンデレで笑ってしまう。



「瀧山さんも…
麗子さんのお父様がご結婚許して下さって、本当によかったですね。」



ニコッと笑うと瀧山さんは照れたように頭を掻く。



「執事の身分でしたのに本当に畏れ多いですが…礼二様には大変感謝しています…。そして私は“瀧山”ではなく“九条院”になりました。」



そう言ってまたしっとりと麗子さんと視線を絡ませる。



そうか…
確か婿養子なのよね…。



九条院財閥は今日からこの夫婦二人の共同代表になる。



今日のパーティーはその着任記念パーティーなのだ。

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