この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第5章 懇願会
残された脇役たち4人はお互いの顔を見ると、再びグラスを合わせて乾杯した。
「何だか花がないな…」
フッと笑った総一に要は緩い笑みを向ける。
「───西園寺代表がいらっしゃるから大丈夫ですよ。」
「そんなこと言って…何か企んでいるのかな?」
「いえいえ…本心です。」
見ているだけで鼻血が出そうなほどの総一と要の優雅な会話。
そんな二人を見て酒田がため息をついた。
「あぁっ…。僕はこんなに頑張っているのに、どうして奈々さんは七三描写しかして下さらないんでしょうかっ…」
項垂れる同志の背中を若村が擦った。
「仕方ありませんよ…。それが脇役ってもんです。」
諦めたような、口振りの若村…
先ほど童顔対決でいがみ合った二人はお互い何か心が通うのを感じた。
「傍若無人な社長に振り回されて…」
「頑張っているのに、出番が少なく…」
「顔の描写は“童顔”一言で済まされる…」
「なんか僕たち…」
酒田と若村はぎゅっとお互いの手を握った。
「「 似てますね… 」」
「何だか花がないな…」
フッと笑った総一に要は緩い笑みを向ける。
「───西園寺代表がいらっしゃるから大丈夫ですよ。」
「そんなこと言って…何か企んでいるのかな?」
「いえいえ…本心です。」
見ているだけで鼻血が出そうなほどの総一と要の優雅な会話。
そんな二人を見て酒田がため息をついた。
「あぁっ…。僕はこんなに頑張っているのに、どうして奈々さんは七三描写しかして下さらないんでしょうかっ…」
項垂れる同志の背中を若村が擦った。
「仕方ありませんよ…。それが脇役ってもんです。」
諦めたような、口振りの若村…
先ほど童顔対決でいがみ合った二人はお互い何か心が通うのを感じた。
「傍若無人な社長に振り回されて…」
「頑張っているのに、出番が少なく…」
「顔の描写は“童顔”一言で済まされる…」
「なんか僕たち…」
酒田と若村はぎゅっとお互いの手を握った。
「「 似てますね… 」」