
春の風
第3章 好き?
「女切ろっかな~」
なんとなく、そう思った
「っえ!まじで言ってる!?」
「なんだよ涼太、そんな驚くか」
「好きなやつでもできたのか?」
好きなやつ…??
「っはあ!?
いやいや、別にそーゆうんじゃねえよ?ただ面倒くさいしなあて!そんだけだよ!うん!」
三人の視線が俺に向く
「……なんだよっ」
「怪しい……」
「は?」
「今の慌て方は怪しすぎる」
「好きなやつできたんでしょ?」
「っな、だからちげーって」
好きなやつなんてできてない!
好きなやつなんていねーよ!
「……本当に?」
「本当に!まじで!」
「ふうーん。まあハルだもんな
好きなやつなんて出来ないか…」
