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幸運の女神

第2章 月曜日

[月曜日の朝]

いつものように男は目覚める。
枕元では黄金色のリクエストカードが輝いていた。

…♪…♪…♪…♪…♪…♪…♪…♪…

やった!
夢じゃなかったんだ‼︎

ちゃんとリクエストカードがあるぞ!
これに書けばなんでも《のぞみ》が叶うんだ!

俺にもやっと幸運が訪れたんだ‼︎
これで幸せになれる!

さっそく《のぞみ》を書こうか⁈
何を叶えてもらおうか?


う~ん、やっぱり《大金持ちになりたい》だろうな。
資産はどの位にしようかな?

まず、家が買いたいな、豪邸を!
車も欲しいな、高級車。
バリッとしたスーツもいるし
美味しいものも食べたいな。

…………………ふふっ、…………………

やっぱり俺は貧乏性だな。
折角だから…

無人島を買って、俺の王国を作ってやろう。
美女を集めてハーレムも作ろう。
ヘリポートも必要だな。

ハンパな額じゃダメだ、100億円くらいでいいかな?

……………………あっ!…………………

しまった!
もう、こんな時間だ!
会社に遅刻する。

……………ん?………そうか!…………

もう、あんなチンケな会社で働く必要はないか!
俺は大金持ちになるんだから。
あの課長のバカ面ともおさらばだ。
退職届を出しておこう。


そんなことより、
叶えてもらう《のぞみ》を考えないと!

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