テキストサイズ

histoire d'amour eternel

第12章 怖いコト

「じゃぁ、あんたの怖いモノ、何?」


「へ?俺?」


「そっ。君」


「うーん……」



真剣に、眉間に皺寄せてまで考える程の事でもないと思うのだけど…。


って思いながら彼を見る私の眉間も釣られて皺が寄る。



「う―――ん……」



2人で腕組みして、2人で難しい顔で考えてる事は

何ら難しい事でもなく、単なる


“怖いモノ”。


なのに、彼はずっと唸りながらの

THE 考える人。



……いやいやいや。



「無かったら別にいいよ?」


サラリと答えるだろうと思って軽く聞いただけなのに、まさかここまで真剣に考えるとは…。


何だか逆に、聞いてごめんなさい、だよ。




「君は、怖いモノ結局何なのかな?」


「え?」







ストーリーメニュー

TOPTOPへ