histoire d'amour eternel
第14章 新月
―――なんて書かれてた、1冊の本。
偶然、彼女と寄った本屋で
表紙のブルームーンに惹かれ手に取り
読んだ中の一項にこう記載されてた。
「新月の願い事……?」
ファッション雑誌を手にした彼女がヒョコッと本に顔を覗かせる。
俺は彼女が見えやすいように、彼女の視線まで本を下げてやった。
「あー、うん。願いが叶うらしいよ?」
「へぇ~~~!
新月って、いつなの?」
「今日だって」
「マジで?」
「うん、マジで。」
「ガチで?」
「う、うん…ガチで」
「じゃぁ、やってみよーよ!!」
「はっ!?」