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histoire d'amour eternel

第16章 祈り


君の頬に触れ


私を見下ろす君の優しい眼差しを捕えながら




「愛してる」




君に囁いた瞬間


私の中の、君の存在は今まで以上に膨れ上がり


私の中で、君は更に強く輝き始める。



刻は非情にも訪れるけれど


君の唇が“サヨナラ”を言わないように


君の唇が“帰ろう”と言わないように



君を抱き寄せ、君の唇に唇を重ね

君の言葉を封印。




ギュッと瞳を綴じ、心の中で祈る。








……神様、お願い…





もう少しだけ。





彼の時間を私にください…………









*Fin*







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