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histoire d'amour eternel

第21章 淡い想い出

ずっと

猛司の手を繋いでる私で居たいと願いながら


離した手は、そこにあったはずの猛司の温もりを感じる事なんて当然なくて

風が虚しく撫でた。


掴む事のない猛司の温もりをどこかで探しながら



彷徨い

寄り道し

また、走り出し




「泣かせてごめん」


「猛司…」


「これからは俺が愛の涙を守る」


「好き」




随分、遠回りをしたけれど




「もう1度、原点から始めよう」




探してた温もりは


幸せを願いながら離した温もりは





また、私の右手へと舞い戻った。





――――――・・
――――・・
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