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histoire d'amour eternel

第21章 淡い想い出

「愛」


「ん?」


「ほら、あそこ」


「あ…………」


「懐かしいな?」



優しく微笑みながら猛司が射した指の先には



私と猛司が初めて出逢ったあの、バス停。




……私が




初めて猛司を見掛けて



恋に堕ちた、場所。




「うん!懐かしい!!」



その時の想いと想い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡り


何だか頬が自然と綻ぶ。


それは猛司も何だか同じみたいで

2人、バス停に向かって少しの間立ち止まり、それぞれ物思いにふける。




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