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histoire d'amour eternel

第21章 淡い想い出

そう思いながらそっと見守ってた俺に



何かのご褒美なのか?

それとも何かの間違いなのか?

それとも…


一生分の幸せを、この時に集結させてしまったのか?




『もう、自分の気持ちを誤魔化したくない。

猛司がその気がなくても、私は猛司が好き…』



空港で。

大粒の涙を流しながら、肩を震わせ泣く愛の腕を引き寄せ



『好きだ』


『愛の事が好きだ』



封印しても封印しても、気付くと溢れてた想い。

心の底に追いやっても気付くと溢れ

どうしようもなく溢れて仕方がなかった想いを


愛の心に届くように

愛の心に響くように



耳元で囁きながら、力の限り抱き締めた。



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