
histoire d'amour eternel
第30章 熱中症
「でさ、今日清久がさぁ……」
無邪気にケタケタ笑いながら友達の話をする君をチラッとチラ見。
そして、思わず出ちゃう溜息。
…はぁ。
見事に、2つの記念日の事なんて眼中ナシ。
別にね?
何が物が欲しいとかそういうわけじゃないんだ。
ネックレスが欲しいとか、ピアスが欲しいとか
指輪が欲しいとかそういうんじゃ全然ないんだ。
ただ………。
あたしが欲しい“モノ”は
“おめでとう”
この一言。
そして……。
――――ファースト・キス
だったり…しちゃうんだ。
