
histoire d'amour eternel
第30章 熱中症
3ヶ月付き合って、毎日登下校一緒にしてて
休みの日も毎週デートしてるあたし達。
周りから羨ましがられるくらい、自分で言うのも変かもだけど
仲がいい。
「危ない!!」
「へっ?!」
「いつもボケッとしてんな?」
「酷ッッ!!」
なんて憎まれ口叩きながらも、あたしの手をギュッと握って
後ろから暴走して来た自転車から守ってくれて。
「俺が居なかったら、今頃チャリにひかれてたぞ?」
「うん。ありがとう…」
「そうそう!俺に感謝しろ?」
ニッと得意気に笑いながら、あたしの頭をあたしの右手と繋がってない反対の手でワシャワシャする君に
「ちょ、ちょっと止めてよね?!」
って、振り払うフリをしながら
優しさがくすぐったくて
優しさが嬉しくて
心が、じんわりと温かくなる。
