I'll protect you.
第16章 夏休み
「投げといて言うのもあれなんだけど
大丈夫?」
ん?誰?
目の前が真っ暗でなにも見えない
そっと声がした上を見てみると
全く反省の色が見られないシン君がいた
じゃあ今私が寄りかかっているのは…
シン君じゃないか!!
『ご、ごめんッ!!!』
急に恥ずかしくなってすぐに体を離した
なんかドキドキする…
落ち着け私!!!!
「おい、シン!
ユウにベタベタしすぎだ!!!!」
コウキ君が私とシン君の間に入って一人で騒いでいる
今はコウキ君にリアクション取ってる場合じゃない
コウキ君がシン君に話しかけてる間に落ち着かなきゃ…
すると、カナが私の首に腕を回してきた
「恋する乙女ってやつ?
ユウってば、おませさん♡」
一気に顔が、カァァと熱くなる
今絶対に顔真っ赤だよ…
そんな私を見たカナはニヤニヤして私の顔を見る
…なんか腹立つ!!!!
カナを懲らしめたい衝動に駆られて
思い付きでカナを押し飛ばすと
バッシャーンッ!!!!!
予想以上にカナが吹っ飛んだ