I'll protect you.
第20章 高校生
俺のアパートから徒歩3分のところにあるアパートのドアを勝手に開ける
「コウ、遅刻するぞー
入学式から遅刻はマズいんじゃねぇかー?」
「起きとるわ!!
制服着てるとこだから待ってくれ!!」
部屋の奥から慌てて顔を覗かせるコウは、
まさに今起きたばかりの顔だ
家の中に入ってコウの準備が終わるのを待つ
こいつは、本当に昔も今も寝坊ばっかだな…
半分呆れモードに入っていると玄関の扉が勢い良く開いた
「コウ起きろ!!!電車もう出ちまうぞ!!
早くしないと、初日から遅刻だ!!!」
駅から猛ダッシュしてきたのかカナの呼吸は乱れていた
「い、いまいく!!!」
俺達は慌てて家を出て走った